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神戸市 様

導入事例

2026/2/10

神戸市 様

若者が参加したくなるまちづくり、デジタルレターを活用した市民との気軽な双方向コミュニケーション戦略

神戸市企画調整局政策課は、市政の基本的施策の立案及び推進や総合基本計画などに取り組む、神戸市まちづくりのグランドデザインを担う部署です。現在神戸市では、2023年度から約3か年でまちの将来像や方向性を描く、新たな「総合基本計画」を策定しており、2023年度は“まちの基本理念”となる基本構想を約30年ぶりに検討しています。

未来の神戸のまちの将来像を描くため、若者の声を多く聞きたいという想いがある一方、市政に関心の薄い若者達へのアプローチ方法が少ないという課題があり、神戸市の地域・行政課題をスタートアップと市職員が協働して解決するプロジェクト「Urban Innovation KOBE(アーバン・イノベーション神戸)の公募案件の採択事業としてホンネPOSTを活用した、約4か月の実証実験を行いました。試行導入までの流れや導入後の成果などを、企画調整局政策課大泉さんに直接お伺いしました。

神戸市企画調整局政策課
大泉 嶺さん

課題・目的

・若い世代に、市政やまちづくりに参加してもらえる気軽な接点や方法が無い

導入の決め手

・LINEを活用した使いやすいUIで若者に馴染みやすい
・デザイン制作も含め、若者へのアプローチ設計から分析までワンストップで対応が可能

効果

・若い世代を中心に、約1か月半で200件超の市民の声が届いた。
(平均162文字、最大1244文字)
・アフターフォロー機能で市民と繋がり継続的なコミュニケーションが取れる新しい接点ができた

若者との繋がりが課題、手軽さと興味を惹くデザインに注目

―まちづくりの取り組みにおいて、これまでどのような課題がありましたか?

 市の施策は、あらゆる世代の市民から広く意見を聞いて市民ニーズを反映させる必要があります。特に、「総合基本計画」として神戸の将来像や方向性を描いていくためには、未来の神戸を担う若い世代の人たちの声も取り入れる必要があると感じていました。ただ、日頃市政と直接関わる機会が少ない若い世代に対し、興味関心を持ってもらえるようなコンテンツや方法が少なく、アプローチ方法に課題を感じていました。

―ホンネPOSTのサービス説明を聞いて、どのような印象を持ちましたか?

 ホンネPOSTのインターフェースであるLINEは、若者も日常で使っているので馴染みやすく、違和感なく気軽に意見を送ってもらえることで「市政参加に対するハードルを下げられそうだ」という期待感がありました。あと、意見を寄せてくれた市民に匿名のまま返事ができる、双方向のアフターコミュニケーションが出来る新しいアプローチ方法に魅力を感じました。

 また、ツールの使いやすさだけではなく、市民への認知方法やフライヤー・WEBサイトなどのタッチポイントのデザインにも力を入れているという点にも注目しました。従来のように「パブリックコメント募集」といった固い案内だと興味を持ってもらえないと思っていたので、若者に刺さるようなデザインやアプローチ方法を考えてくれそうだという期待感がありました。

デザインコンセプトやストーリー設計など、斬新で柔軟な発想に驚き

―ツールの導入プロセスはどのように進行しましたか?サポートの対応はいかがでしたか?

 初回打合せから導入開始までは約2か月ほどの準備期間がありました。環境分析・リサーチを通じてゴール設定を整理してもらったのち、市民へのアプローチ設計とデザインコンセプトの提案・制作、実務のオペレーション準備と、タスクに沿ってしっかりサポートしてもらえたので、導入に向けて着実に進めているという実感がありました。また、設問設計についても第三者の視点で市民が本音を伝えやすいように色々と提案してもらえたことも助かりました。

デザインのストーリーやフライヤーの紙質など、細部までこだわりと工夫が伝わってきて、若者にも興味関心を持ってもらえるものが出来上がったと思います。

💡デザインのこだわり💡

メインビジュアルは、神戸の特長である「港町」のイメージを活かし、神戸のこれからを考える取り組みを「未来の神戸に向けた航海」に例えデザインしました。
未来の神戸を共に考える市民を「クルー(乗組員)」として呼び、ワクワク感を高めています。
メインサイトHP:https://uik2023-kobe.honnepost.com/

市民への認知経路によってWebサイト、手紙式フライヤー、ポスター、SNS用画像などで展開。

約70%が若者からの投稿、まちづくりに対する熱量も実感

―ホンネPOSTを導入したところで、どんな結果や気づきが得られましたか?

 実証実験の期間は約1か月半でしたが、200件超の回答が集まり、内容も平均162文字・最大1,244文字と様々な声が寄せられました。正直、導入前は自由記述がメインなので、一言だけの短い意見が多いのではないかと不安に思っていたのですが、実際に届いた声を見ると1件1件長文で内容がとても濃く、日常生活で感じている神戸のまちに対するリアルな想いをこんなに沢山書いてくれるのかと驚きました。また、寄せられた声の約70%は学生〜30代以下の若い世代から届いたもので、これまでアプローチできていなかった若者層の声を拾えたことは、今回プロジェクトの成果だと思います。一番の気づきは、神戸のまちづくりに対して、世代に関わらず熱い想いや強い関心を持っている市民が沢山居ると再認識できたことですね。引き続き総合基本計画の策定を進めていくにあたって、多様な市民の声を広くしっかり聞いていかなければと改めて強く感じました。

 また、集めた声の集計・分析作業もかなり手間のかかる作業なので、長文のテキストで集まったデータを、感情分析で具体的に数値化してもらえるのも助かりました。また、寄せられた声に対して感謝のメッセージや、返事を送って意見の深掘りをするなど、従来の単発アンケート調査とは違って、継続した双方向のコミュニケーションが匿名のまま可能な点は、市民の意見を拾う新しい接点の構築に活用できると思いました。

💡「伝えたくなる仕掛けづくり」と「自由記述」が本音を引き出すポイント💡

本音を引き出すためには一方的な設問に「答えさせる」のではなく、自発的に「伝えてもらう」必要があります。そのため、ホンネPOSTは調査感の強い設問アンケートフォームではなく、「手紙に自由に想いを綴れる」方式で、本当に伝えたい率直な言葉が届く設計にしています。

―今後ホンネPOSTをどのように活用できる可能性がありますか?

 まずは、今回寄せられた声を次期総合基本計画にしっかり落とし込むことが重要と考えています。2024年度以降の基本計画策定の段階では具体化していく施策の中でさらに意見を集める、アフターコミュニケーション機能を活用して意見をさらに深掘りしていく等、さらに発展した活用の可能性が考えられます。

―自治体におけるどんなシーンでホンネPOSTを活用できると思いますか?

 多くの自治体は、市民の声を広く収集し、市民ニーズを施策に反映させるという取り組みを重要視している一方で、若い世代を中心にどのように声を集めたら良いのか、という悩みを抱えていると思うので、若年層に身近なツールで意見収集をしたいというニーズはあると感じます。あとは、自治体が主催・運営しているイベントの効果測定・分析などにも活用できるのではないかと思いました。

ワンストップのサポートと内製化も出来る総合力の高さが魅力

―ホンネPOSTのここがいいというポイントがあれば教えてください。

 事前設計・デザイン制作から分析・アフターフォロー、回答インセンティブの付与など、ツール利用だけでなく、市民の声収集のオペレーション全体を「ワンストップで出来る総合力」だと思います。自分たちでできるところは内製化しつつ、必要な部分だけ柔軟にサポートしてもらえるという点も大きな魅力だと思います。

―ありがとうございます。若者の市政参画というテーマは今後も重要になってくる中、「気軽にまちづくりに参加できる仕組みづくり」はポイントになってくると考えています。ホンネPOSTがそこを少しでもお手伝いできるととても嬉しいです。新しい総合基本計画の策定をとても楽しみにしています!

お読み頂き、ありがとうございました!
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